子供がテレビゲームに熱中していたら


お子さんが、テレビゲームを始めるやいなや、前のめりの姿勢になって、熱中しているところを見て、思わず注意された経験のある親御さんも多いかと思います。
これでは、視力が低下して当たり前ですね。

とは言え、テレビゲームにも良い部分もあるはずです。ゲームによっては動体視力が鍛えられますし、自分で解決する能力や考える力を養えます。それに子供たちのゲームの情報交換は大切なコミュニケーションの機会になっているはずです。

ですから、テレビゲームのすべてを否定するのではなく、ゲームのやり方にルールをつくって、ゲームをやらせてみてはいかがでしょうか。


まず、時間についての約束を決めましょう。
そもそも近視と言うのは、近くモノばかり長時間続けて見ていることで、水晶体の厚みを調整している筋肉が緊張していまい、遠くを見ようとしたときに、うまく水晶体の厚みを調整できなくなるのが始まりなのです。ですから、長時間連続してゲームをしないように、30~40分で必ず目を休憩時間をとるように決めましょう。

そして、ただゲームを中断したり、終わらせるだけではなく、しっかりと目のケアをするようにしましょう。

まず、窓辺に行って遠くのモノを指標にして見るようにします。近くのものを見るから調整筋が緊張するわけですから、遠くのモノを見て調整筋を弛緩させてやります。

また、目をリラックスさせるために、目を温めると良いでしょう。蒸しタオルなどを目を覆うようにのせてやると、目の周りの血行が良くなり、タオルで光が遮断されるので、目がとてもリラックスします。
蒸しタオルをつくるのが面倒な場合、市販のホットマスクやパーミング(両方の手のひらをこするように温め、手のひらで両目を覆う方法)などでもよいでしょう。

またテレビゲームは、どうしても画面を凝視するため、まばたきの回数が極端に減少することが分っています。まばたきは、眼の周囲のリンパ液の循環も良くし、涙が涙腺から分泌され目に入った異物を流してくれ効果があり、目の健康を守るうえで、非常に大切な動作なので、ゲーム中やゲーム後は、意識的にまばたきの回数を増やすようにしましょう。


次に姿勢です。
子供は、どうしてもゲームに熱中すると前のめりになりがちです。前のめりの姿勢は、当然テレビ画面と目との距離は近くなるので目の負担は大きくなります。それに、前のめりになれば、頭の重みが首にかかるため、血液の循環が悪くり、首や肩、そして腰の筋肉に大きな負担をかけることになります。

目だけでなく全身の負担が少なくなるように、背筋を伸ばした姿勢でゲームをさせる習慣をつけさせて下さい。できれば、テレビ画面を見下げるような姿勢が良いです。画面を見上げより見下げたほうが、目の乾きが少ないからです。
ですから、テレビの前に座ってゲームをさせるのではなく、椅子(できれば背もたれのある椅子)に座ってやらせるようにしてはいかがでしょうか。


そして、画面との距離も大切です。
画面との距離が近ければ、それだけ水晶体を調整する筋肉が緊張を強いるので、避けなくはならないのは言うまでもありません。
一般的に「テレビ画面の高さの3倍が適切」とされています。また、あまり近くで画面を見ると、上下左右に大きく動かすような演出のあるゲームですと、乗り物酔いのような「動画酔い」を起すケースがありますので注意して下さい。
最近では、一家に複数のテレビが当たり前になっていますが、テレビゲーム専用に小さなテレビを与えたりせず、できるだけ大きな画面サイズで、テレビ画面から離れた距離をとって遊ばせた方が良いでしょう。


以上、視力低下を防止することを目的とした場合のテレビゲームをするルールを考えてみました。
ルールを守ったらご褒美を与えたり、逆に守れなかった場合は、ペナルティを課すのも良いでしょう。
子供だって、ルールなどの制約ができれば、いろいろ工夫したり考えるようになるものです。ゲームをやりながらルールを守る大切さを身につけていくはずです。



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