光の加減や色彩の変化による体の筋肉の緊張・弛緩現象を脳波や汗の分泌量から客観的に示したものを「ライト・トーナス値」と言います。いろいろな色や光の刺激を与えて、血圧、自律神経の緊張度、呼吸、脈拍、筋肉活動、まばたき、脳波などを測定して、筋肉組織の緊張度を数値化するのです。
このライト・トーナス値は、数値が高くなればなるほど、緊張が高まりを示すのですが、「青」、「緑」といった色は、筋肉はリラックスした状態であることが分りました。青を空や海、緑は草木や樹木の色と考えれば、自然界の色こそが心身のリラックスに役立つと考えられる訳です。
逆に、一番筋肉が緊張する色は、「赤」です。筋肉が緊張すると脈拍、血圧が上昇します。ある実験では、天井も壁も真っ赤な部屋では、目をつぶり、視界に色が入っていないにも関わらず、熟睡しづらいという結果が出ています。和室が、心や身体が落ち着いてリラックスしやすいのは、日本人だからではなく、心が落ち着かせる色使いにあるのかもしれません。
もし、子供部屋をコーディネートするなら、部屋の中で大きな面積を占めるカーテンやブラインドなどをリラックス効果のある「青」や「緑」にすることで、目が疲れにくく、集中力が持続しやすい環境を作れるかもしれません。
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